人を相手に仕事を行う看護師には、接遇という接客とはまた異なるスキルが求められます。
接遇とは、心を込めた態度や適切な話し方で、簡単に言うと「おもてなし」をすることです。
看護師の場合は、その対象は患者で、最近は医療の現場でも看護師の接遇は大切な位置に置かれるようになってきました。
なぜなら、看護師の印象はそのまま病院やクリニックのイメージと直結するからです。
看護師の印象が悪いと病院への好感度も下がり、患者にとっては安心して治療を続けられないことにも繋がりかねません。
加えて、患者が新しく通う病院を探す場合に口コミをインターネットで調べることが多く、その場合看護師の評判について書かれていることが多いのです。
ですから、看護師は患者への接遇に気をつける必要があります。

まず、印象を良くする接遇のポイントは、きちんと相手の顔を見て挨拶をすることです。
仕事をしながらだったり、よそを向きながらだったりではなく、患者の顔を見てしっかりと挨拶をするようにしましょう。

また、よくあるクレームには、態度の悪さや雑な対応などがあります。
親しみを込めたつもりでフランクに話しかけたものの、患者の中には不愉快な気持ちになった人もいたというケースは少なくありません。
ですから、シーンに合った表情や丁寧な対応、敬語などは看護師としてきちんと身に付けておきたいところです。

なお、接遇は立ち居振る舞いだけでななく、看護師の身だしなみも含まれるので、長い髪はまとめるなどして、清潔感をだしましょう。
患者に不愉快な思いをさせないことも、看護師に求められる大切なスキルといえます。